図書館ブログきざし

2023年

7月8日(土)、土曜アカデミー「「謎と神秘」のマヤ文明の実像に迫る」が開催されました

 人文社会科学部の青山先生による「「謎と神秘」のマヤ文明の実像に迫る」が開催されました。青山先生は40年近くにわたり、マヤ文明の遺跡発掘に従事し、主に石器研究を中心に研究をされてきました。

 講演では青山先生がなぜマヤ文明の研究に携わることになったのか、についてふれられ、その後ホンジュラスのコパン遺跡、グアテマラのアグアテカ遺跡、セイバル遺跡、メキシコのアグアダ・フェニックス遺跡の発掘の様子、そこで得られた知見などについて説明がありました。

 研究者が木に登って記録を撮っていたものがドローンでの撮影になったり、さらに飛行機を使ったレーザー測量になったりと時代が進むにつれ調査手法が進化していく様子が印象に残りました。

 そして最後にマヤ文明を学ぶことが社会の持続可能な発展、都市化と感染症など現代を考察する機会になると講演をしめくくりました。

 講演会はハイブリッド形式で開催されたため全国各地からオンライン、会場合わせて約100名近くの方が参加され、時折ユーモアを交えた90分の講義が全く飽きなかった、これまでマヤ文明に対して恐ろしい印象があったがこの講義を聞いてイメージが一新された、などの感想がありました。

 青山先生は8月10日(木)19:30からNHK総合テレビで放映される「解明!はるかなる古代文明マヤ」の番組に出演される予定です。こちらもぜひご覧ください。