図書館ブログきざし

書庫のなかの戦い(工学部分館)

この季節、工学部分館の書庫では除湿機がうなり声をあげて稼働しています。紙の資料にとってアオカビなどの菌の付着は大敵であり、もちろん、人間の健康にも悪影響を与えます。工学部分館における調査では、書庫内15カ所中10カ所で付着菌が検出され、さらにそのうち3カ所で重度の菌汚染(菌数:21cfu以上)という結果出ています。 (※cfuとは、一定の試料から検出されたカビ数のこと。)

工学部分館では、全館の温湿度を監視するとともに、書庫には健康に害のない防カビスプレー(自動噴霧)を備えるなどの対策をとっていますが、カビの拡散を抑えるだけで精一杯です。