石神郡奉行所職員について

石神郡奉行所の職員構成

石神郡奉行所の体制は次のようになっていた。

郡奉行 - 内役(手付・手代) - 平手代 - 荒子(あらしこ)・押之者(おさえのもの)

郡奉行
1人。加藤孫三郎。
内役
3人。中間頭列調役(しらべやく)、留付列手付(てつけ)、所務調役手代(てだい)。郡奉行を補佐する役であり、筆致の異なる「石神組御用留」は郡奉行も含めこの4名の手になるものであろう。
平手代
14人、見習い1人。手代は農民から取り立てられた者であるが在任中は侍待遇であった。平手代は管内の数ヶ村を分担し村懸かりとなり村改革を指導するほか小検見(こけみ)立会や年貢収納に当たった。
荒子・押之者
複数。農民から徴発され門番や役所の用事に使われた。

石神郡奉行所の職員名(『文化六年石神組御用留』)

〈文化6年石神郡奉行所の郡奉行以下の職員名〉(『文化六年石神組御用留』)

内役
中間頭列調役:武田伴衛門(69才)
留列手付:市村仁衛門(49才)
調役手代:小松崎伴介(48才)
平手代
原市太夫 (59才)
清水嘉衛門(53才)
五藤市三郎(54才)
井坂新三郎(38才)
安島政衛門(48才)
寺門八五郎(59才)
広瀬十左衛門(53才)
蓮田藤介(54才)
大内伝吾(49才)
永山作左衛門(48才)
清水茂三郎(59才)
菊池五介(53才)
桑名宗兵衛(54才)
照沼伴五郎(49才)
役所見習:森新五郎
前のページ
次のページ