土曜アカデミー 「ギャラリートーク 経典が語る常陸奥郡の中世」を開催しました
7月6日(土)、高橋修茨城大学人文社会科学野教授を講師に土曜アカデミー「ギャラリートーク 経典が語る常陸奥郡の中世」を図書館本館ライブラリーホールにて開催しました。7月5日から8日まで本館展示室で開催の特別展示「経典が語る常陸奥郡の中世 -常陸太田市天神林町文殊院蔵「大般若経」の発見-」の関連企画です。
2019年に発見された経典類から見つかった「大般若経」の断片が、室町初期・南北朝期の常陸をめぐる歴史に新たな知見をもたらしました。実に奇跡的な発見の経緯、そしてこの新発見の史料から読み解かれる中世常陸で活躍した佐竹氏と小野崎氏の動きと足利将軍家や鎌倉公方・鎌倉府との関係について、詳細に、かつとても判りやすく解説していただきました。
講演後は多くの参加者が展示室にて、同時に発見された他の経典類も含めて貴重な現物を熱心に観覧していました。
開催後のアンケートには「最近でも新しい物が発見されるということが、歴史の奥深さを感じられました。」「身近なところに貴重な文化財があるのだとよくわかりました。」などのご感想をいただきました。
次回は、7月13日(土)にブック・カフェ「カズオ・イシグロ『クララとお日さま』」と「古文書寺子屋 はじめの一歩」を開催します。ぜひご参加ください。