図書館ブログきざし

土曜アカデミー「トリチウム処理水の真実」を開催しました

 6月22日(土)、鳥養祐二茨城大学基礎自然科学野教授を講師に土曜アカデミー「トリチウム処理水の真実」を対面会場とオンライン配信のハイブリッドで開催しました。

 トリチウム研究を専門としトリチウムのスペシャリストである鳥養先生の研究歴などの自己紹介の後、トリチウムの基礎知識とそれがどのように利用されているかの説明がありました。

 続いてトリチウムの濃縮は起きないなど人体への影響についての詳しい解説があった後、海洋放出って大丈夫?をテーマに、海洋放出と世界の原子力施設からのトリチウムの放出についての解説があり、茨城大学における魚貝類の安全確認において全ての魚貝類についてトリチウムは検出されていないことが紹介され、計画通りに海洋放出を行えば全く問題がないことが示されました。

 講演後は参加者から多くの質問が寄せられ、先生から丁寧な回答がありました。

 開催後のアンケートには「科学的データに裏付けられた講演で大変参考になりました」「福島近辺でとれた魚を食べても心配する必要がないことがよくわかりました」「原発に関する議論は沢山ありますが、深く考えずになんとなくで批判したり賛成したりする人が多いと感じています。今回のように、データで客観的に、科学的に考えることのできるセミナーは非常に重要だと思います」などのご感想をいただきました。

 次回は、7月6日(土)にギャラリートーク「経典が語る常陸奥郡の中世」を開催します。ぜひご参加ください。