文献探索入門1:国内文献を中心に
1.探すテーマ(主題)から国内図書を検索する
(1)WEBCATPLUS(国立情報学研究所)
- 本の情報を連想検索できるデータベース。
- 目次や内容のデータ(ブックデータベース)が収容されていて、検索できるようになっている。
- 情報の入口を探すのに向いている。
(2)NDL-OPAC(国立国会図書館)
- 国立国会図書館の書誌情報は、日本で最も網羅的である。(日本国で出版された出版物が集まる「納本図書館」であるため。)
- 収録範囲
- 和図書:明治以降の日本語の図書306万件
- 洋図書:90万件
- その他、和雑誌新聞,洋雑誌新聞,古典、博士論文、地図、非図書資料多数を含む。
- 主題検索が可能。具体的な1冊の図書を基点にして下記の検索を行う。
- ・件名検索を使う
- 「件名」とは図書館の書誌データベースで主題内容を表す用語のこと。
件名検索で用語を探す→あればその用語で検索する、無ければ類義語を探す。 - ・分類(NDC)検索を使う
- 図書館の「分類番号」で内容検索する。図書館の分類法に関しては Cyber Librarianなどを参照。
(参考)図書購入検索サイト
①新刊検索
- Books.or.jp(日本書籍出版協会) : 今日本の書店で入手可能な書籍の検索。
- Amazon.co.jp (アマゾン・ジャパン) : 代表的なインターネット書店。新刊情報が豊富。
- @本屋のリンク : インターネット書店のリンク。
②古本検索
2.国内雑誌記事を検索する
(1)雑誌記事索引NDL-OPAC(国立国会図書館)
- 1948(昭和23)年からのデータを収録。
- 1948年~1975年の科学技術分野のデータは収録していない(冊子体を調べる)。
- 学術雑誌中心の採録。大学の紀要類の採録は多い。採録誌一覧で確認する。
(2)MAGAZINEPLUS(日外アソシエーツ)
- 雑誌記事索引(1975~)
- これに学会年報関係等45万件を追加。
- 詳細表示画面でOPACへのリンクがあり本学の所蔵検索ができる。
(3)CiNii論文情報ナビゲータ
- 内容は雑誌記事索引に下記のような他のデータを付加したもの。
- 引用文献索引データベース自然科学系92万件、研究紀要目次速報データベース、のデータ。
- その他Nacsis-ELS(電子図書館)の検索も一緒に指定して検索できる。
- 論文の本文データリンクがあるものは原文が見られる。
- NACSIS Webcat Plusにリンクがあり、全国の大学機関所蔵が分かる。
- GeNii学術コンテンツポータルの一部
3.各種文献情報データベースを探す
様々な主題領域のデータベースがあるが、例えば本学で検索可能なものに下記などがある。その他は 実践女子大学「図書雑誌探索ページ」日本の雑誌記事・論文検索の項、 京都大学図書館学術リンク集Cybraryの項(京都大学附属図書館)、 この頁の 学術情報リンク集などから主題で探索する。
- 学術研究データベース・リポジトリ : 各種専門データベースを複数収録。横断検索可。(国立情報学研究所GeNiiの一部)
4.レファレンス・ブック(参考図書)で調べる
雑誌記事索引や書誌などのレファレンス・ブックで調べる。
種類 | 解説 | 例 |
---|---|---|
雑誌記事索引 | 雑誌記事を探すためのツール。 | 「大宅壮一文庫雑誌記事索引」 |
主題書誌 | ある特定の専門領域の関係文献(図書及び雑誌記事)を探すためのツール。 | 「民俗学文献総目録」 |
人物書誌 | ある個人に関する文献を探すためのツール。 | 「人物書誌 折口信夫」 |
書誌の書誌 | 書誌を探すための書誌。 | 「書誌年鑑」 |
*レファレンス・ブックを使っての調べ方が載っているサイト
5.国内電子ジャーナルで見られるか調べる
J-STAGE(科学技術振興財団JST)
日本発の学会誌等のサイト。
6.文献の所蔵を調べる
(1)茨城大学図書館OPACで学内所蔵を調べる。
(2)NACSIS-Webcatで全国の大学の所蔵を調べる。
(3)大学以外の機関の所蔵を調べる。
7.ILLを利用して文献の入手へ
本学図書館に無いものは図書館間の相互利用サービス(ILL)を利用して入手することができる。
方法 | 提出書類 | 備考 |
---|---|---|
他大学への複写依頼 | 文献複写申込書 | 平均1枚40円前後×枚数+送料自己負担(140~200円以上)。大学により異なる。 |
他大学への相互貸借依頼 | 図書借受申込書 | 送料往復自己負担。片道540円~700円以上×2かかる。 |
他大学への直接訪問 | 他機関利用依頼書 | 大学によっては紹介状が必要。図書館へ相談したほうが良い。 相手館に事前に問い合わせることが必要。 |
大学以外の他機関への依頼 | 詳細は下記の図書館担当係にお問い合わせください。 |
文献探索入門2:外国文献を中心に
1.探すテーマ(主題)から文献情報データベースで文献(記事)を探す
(1) 可能なら定評のある専門分野の文献情報データベース(有料のものが多い)にアクセスして調べるのがベスト。
本学で検索可能なものは下記。これらについては、無料で検索可能。
- 図書館情報学分野 LISTA
- 環境学分野 Green FILE
(2) 分野により専門的なデータベースだが無料のものもあるので、活用する。
- 教育分野 ERICデータベース(ERIC)
- 医学分野 PubMed(米国立医学図書館)
- 農学分野 AGRICOLAデータベース(米国立農学図書館)
- 農学分野 AGRISデータベース(FAO)
- 数学分野 MATHデータベース:無料3件まで。
2.検索無料の雑誌データを提供するサービス、電子ジャーナルサイト、専門サーチエンジン、学術情報サイトの検索機能などを使って調べる。
Ingenta Connect | 27,000点の出版物収録、1,300万件の文献検索が可能。 |
---|---|
JADE Die Zeitschriftenaufsaetze aus der JADE-Datenbank | 約800万件の文献検索が可能。 |
Scirus | 出版社大手Elsevier社の科学系サーチエンジン。全分野。 |
Google Scholar | 学術的コンテンツの検索に特化したサーチエンジン。書誌情報から論文そのものまで多くの情報が検索可能。 |
CiteSeer1st | 引用文献検索可。 |
Metasuche for Technical Literature | ドイツTIB-Hanooverのメタ検索。 |
3.さらに文献情報を集めるには
文献情報、学術情報の優れたリンク集などを利用して、モレが無く効率的な検索を目指す。
- 実践女子大学図書館「図書雑誌探索ページ」:網羅性の高い非常に優れた文献情報リンク集。
- 「インターネット学術情報インデックス」(東京大学附属図書館)
- 「アリアドネ」(二木麻里氏)
- ACADEMIC RESOURCE GUIDE(岡本真氏)
4.文献の所蔵を段階を追って調べる
(1)OPACで学内所蔵を調べる。
(2)雑誌の場合、電子ジャーナルで見られるか、どうか調べる→可能なら直接論文を閲覧する。
- 本学図書館ホームページの電子ジャーナル頁からアクセスする。
(3)全国の大学等の所蔵を調べる。
(4)大学以外の機関の所蔵を調べる。
(5)国内に無ければ国外の所蔵を検索。
5.ILLを利用して文献の入手へ
本学図書館に無いものは図書館間の相互利用サービス(ILL)を利用して入手することができる。
方法 | 提出書類 | 備考 |
---|---|---|
他大学への複写依頼 | 文献複写申込書 | 平均1枚40円前後×枚数+送料自己負担(140~200円以上)。大学により異なる。 |
他大学への相互貸借依頼 | 図書借受申込書 | 送料往復自己負担。片道540~700円以上×2かかる。 |
他大学への直接訪問 | 他機関利用依頼書 | 大学によっては紹介状が必要。図書館へ相談したほうが良い。 相手館に事前に問い合わせることが必要。 |
大学以外の機関及び外国への依頼 | 詳細は下記の図書館担当係にお問い合わせください。 |
- 本館情報支援係(水戸)029-228-8077
- 工学部分館係(日立)0294-38-5012
- 農学部分館係(阿見)029-888-8531