2009.7.15掲載
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■ 講演会「茨城の富士山信仰-永井路子の家伝書から」を開催しました(本館) |
本年4月、歴史小説家、永井路子氏の本家(茨城県古河市)に伝わる古文書を本学にご寄贈いただきました。これを受けて、資料を整理、修復し、7月10日(金)より図書館1階展示コーナーにて展示を開催しております。
7月12日(日)には、展示のイベントとして講演会を開催いたしました。池田学長にご挨拶をいただいた後、永井路子氏より「神棚の奥にあった古文書を発見し、先祖が江戸時代に広がった富士講(ふじこう)や不二道(ふじどう)に関わりがあったことがわかりました」「幼い頃、口ずさんでいた言葉の内容は、不二道の教えであったことを知りました」と資料の発見の様子や幼い頃の思い出を語られました。また、本学が寄贈を受けてから早い時期に資料を調査し、展示を開催したことについて、感謝の言葉をいただきました。 続いて、小野寺先生から江戸時代に富士講や不二道が庶民に広がった社会的背景についてご講演いただき、梅澤先生からその教えや、水害など被災地域へ種籾(たねもみ)の送付や橋や堤防の改修など不二道の社会奉仕活動についてご講演いただきました。
講演会には、「不二道という地域の歴史の新しい一面について拝聴できました」、「地域のことをもっと知りたいと思います」という地域の方や、「地域の古文書を読んで歴史を学んでいます」という学生などおよそ200名の方に来場いただきました。このたびの講演会は、本学が所蔵する貴重な資料と大学の学術研究を公開することによって、地域の皆様の期待に応えるものとなりました。
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開会の挨拶をする池田学長 | 講演中の永井先生 | 講演中の小野寺先生 | 講演中の梅澤先生 | ご著書にサインする永井先生 | 歓談する講演者(左より小野寺先生、梅澤先生、池田学長) | 展示の説明を聞く永井先生 |