栗橋俊久氏旧蔵栗橋家文書

平成20年12月、栗橋俊久氏(東京都在住)より寄贈。江戸時代、本四町目(現在の本町2丁目・柳町2丁目)の町名主を勤めた栗橋家に伝わる文書、100点。 主な内容は明和~安政年間までの栗橋家の由緒と当時の世相などをつづった「年代記」(日記)2冊と文政4年、天保13年、明治2年の「本四丁目人別改帳」各1冊(合計3冊)、町絵図、書状、願書、証文類など。 受入順に番号をつけたが、No.36とNo.37は巻き込み一括の断簡類だったため、枝番で処理した。

本四町目は江戸時代、江戸街道・岩城街道の接点にあり、城下の問屋場に指定され、下町町屋の中心であった。 栗橋家は岩根村(現水戸市岩根町)栗橋忠左衛門の三男であった初代久左衛門が本四町目の木村伝六の店へ奉公にあがり、 別家井筒屋を興して屋敷持ちとなった。2代目久左衛門のとき、組頭役(文政7年)→名主代(文政13年)→組頭上座(天保2年)→名主(天保6年)となる。 栗橋家は呉服屋を営み、御用商人でもあった。

「年代記」(栗橋家日記覚書)と平成7年、栗橋正明氏が常照寺に建立した「栗橋家先祖代々之零位」によると、初代から三代までは下記の通りである。

菩提寺は常照寺(臨済宗大徳寺派)(現水戸市元吉田町)にある。子孫に書家の栗橋保孝(文園)(大正7年11月19日死去 63歳)などがいる。

(解説 人文学部助手 木戸 之都子)

仮目録

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