国立情報学研究所 (NII) の安達教授、尾城課長より、学術コミュニケーションの変革活動である
「国際学術情報流通基盤整備事業 (SPARC/JAPAN)」を紹介いただいた。
次に、その活動から発生した電子ジャーナルパッケージ
「UniBio Press」 について永井事務局長より講演があった。UniBio Press は、海外への認知度を上げ、国内研究論文の海外への流出や大学図書館の高騰する学術雑誌契約中止をなくすために、J-STAGE 上で日本の生物系5学会による5タイトルをサイトライセンス契約により販売している。このような UniBio Press の活動は、研究者による健全な学術コミュニケーション構築のための一つの方法として注目されている。
講演会の内容が、教員にとって重要な研究活動の場である学協会や学会誌に及んでいるため、参加した教員は今後の学会運営や学会誌の電子ジャーナル化など示唆されることが多く、広く日本の学術コミュニケーションの変革について考える機会となったと好評であった。また、大学院生からは学会や SPARC/JAPAN の活動に興味をもったとの感想が寄せられた。
講演後の意見交換会では、SPARC/JAPAN の活動や UniBio Press のことがよくわかった、もっと勉強したいとの発言があり、NII、学協会、大学図書館が新しい学術コミュニケーションの創出について、活発に意見を交換した。