茨城大学図書館ブログ「きざし」(2009年9月)


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また来たくなる図書館を目指して[2009年9月30日]

「茨城大学学務系窓口対応職員向けコミュニケーション研修会」(9月25日開催、9月28日の記事参照)を活かし、図書館では更なるサービス向上を目指しています。

カウンターでの対応の様子

参加者の感想も併せてご紹介します。一同、大いに刺激を受けました。今後の図書館にどうぞご期待ください。


『S作戦』決行中![2009年9月30日]

その名も『スズメバチほいほい作戦』。図書館本館では理学部の専門家などにアドバイスをいただいて、周囲3カ所に手製の「スズメバチほいほい」(写真)を仕掛けております。 今年は館内に限っても学習室、事務室などで3匹以上撃退しました。図書館ではスズメバチ専用の日誌や対応マニュアルも作って、事故を未然に防ぐ努力をしております。

ホイホイ死体

農学部分館にある意外なもの[2009年9月29日]

実写版「カムイ外伝」が公開されていますが、農学部分館には、原作の漫画「カムイ伝全集 決定版 第一部・第二部・外伝」が全巻(38冊)揃っています。 この漫画は、農学部のある先生が、「農林水産業に関する内容が書かれているので、ぜひ学生に読んでもらいたい。」と寄贈してくださったものです。 是非ご覧下さい。(2階開架 726.1:Kam)

カムイ外伝

秋色の図書館[2009年9月29日]

まもなく夏休みが明けて、学生がキャンパスに帰ってきます。

皆さまのご来館をお待ちしております。

正門を望む 図書館 森

窓口対応研修[2009年9月28日]

9月25日に「茨城大学学務系窓口対応職員向けコミュニケーション研修会」が開かれ、図書館からも緑のユニフォームを身につけた9名の職員が参加しました。6時間の研修のなかで、主に学生と適切にコミュニケーションをとるための実践的な理論と技術を学びました。(講師:株式会社ジェイ・コミュニケーション・アカデミー代表取締役、治面地順子氏)

図書館では、今回の研修の成果を「接遇マニュアル」の充実やカウンターなどでの利用者対応に活かしたいと思います。

接遇研修

ルーツを求めて[2009年9月28日]

写真は貴重資料を閲覧するAさん(市内在住のかた)です。 Aさんは長い間ご自分の家系を調べていたのですが、最近Googleで検索したら、当館所蔵の貴重資料に家名があるのを発見しました。 当館のWebページ「貴重資料電子展示室」を見ると、本家に伝えられていた古文書が寄贈された経緯と、その目録が載っていました。 早速、当館に申し込んで資料を閲覧したAさん…「何時かは自分の目で確認してみたいと長年思い続けておりました。今回やっとその糸口がつかめ大変感激しております。定年も間近なのでこれからじっくり調べてみます。」と話していました。

ちなみに、貴重資料の目録整備・公開は人文学部の全面的な協力を得て 進めています。地域のかたを中心に年々閲覧件数が増えています。

貴重資料を閲覧する利用者

新カウンターを設置しました[2009年9月25日]

老朽化したカウンターに代わり、新カウンターを設置しました。新しい機能をご紹介します。

  1. オフホワイトの人工大理石の甲板は丈夫で、明るい雰囲気があります。
  2. 利用者側には荷物棚があり、貸出した本をかばんに入れるときに便利です。
  3. 利用者側のカウンター下の足元が深いので、車椅子対応も可能となりました。
  4. 新しくカウンターに図書返却投入口を切りました。返却本をカウンター下の返却ボックスで受け取ります。

なお、本設置(連結留め)は9月末になります。

カウンター1 カウンター2 カウンター3 カウンター4

平兵衛の館[2009年9月25日]

当館が作成した「水戸の城下町マップ」によりますと、水戸藩士・岡崎平兵衛(おかざき・へいべえ)の屋敷があった場所(下の青色で囲った部分)は現在の三の丸3丁目バス停付近のようです。当時は藩士が自分の好きなところに住めたわけではなく、 藩主から役職に応じて屋敷を与えられたものです。図のようにお城の間近に屋敷があるということは、平兵衛さんが屈指の重臣(禄高1800石、役料500石)であることを示しています。 さて、時をへて現在の第12代岡崎平兵衛家ご当主はと申しますと、残念ながら水戸にはおられません。でも、ご先祖を敬う気持ちから所有のマンションに「目白へいべえ館」としてその名を残しています。

岡崎平兵衛屋敷地図サムネ

わが師を知ろう[2009年9月24日]

学生のみなさん、身近な先生や尊敬する先生がどのような研究をされているか知っていますか。それを知るにはやはり論文を読む(チラっと眺めるだけでも)ことをオススメします。論文をさがすもっとも簡単な方法は、CiNii(サイニー)で検索することです。 先生の名前を入力してみてください。パソコンでPDF版の論文が読めればラッキーかも。(研究分野などによって事情が異なります。)

CiNii:http://ci.nii.ac.jp/

CiNii画面

恋人?それとも夫婦?[2009年9月24日]

写真は図書館本館横のヒマラヤスギです。この2本…水戸キャンパスを歩く恋人同士のように見えませんか。「恋人スギ」とでも名付けましょうか。 でも、実はヒマラヤスギはマツ科なんです。とすると「夫婦松(めおとマツ)」と呼ぶほうがいいでしょうか。無難なところで「カップル・ツリー」?

ヒマラヤスギ

結構イイきざし[2009年9月18日]

このブログ「きざし」もスタートしてから丸3ヶ月が経とうとしています。 そこで、外部のかたに感想をいただきましたので要約してご紹介します。 その方は、他大学の学生で図書館の活動に関心を持っている方です。

「きざし」のここが好き!
*図書館に関する記事はもちろん、大学全体に関する記事もあり、すごく楽しめます。
*更新が頻繁に行われているのが強い魅力です。
*画像やリンクが充実しているのがいいです。
「きざし」をリニューアルするとしたら?
*コメントやトラックバックを設け、利用者が意見を出せるようにしてもいいけど…実質機能しないかもしれませんね。
きざし

パソコンで新聞を(学内限定)[2009年9月18日]

その名を「聞蔵(きくぞう)」と申します。聞蔵にアクセスすれば、朝日新聞の過去の記事(茨城版も)を24時間いつでも読むことができます。その収録期間は1945年から当日朝刊まで。ただし、同時利用は1名ですから、使い終わったらすぐに「ログアウト」しましょう。

聞蔵

この豆なぁ~んだ?[2009年9月17日]

農学部分館カウンターでわらづと君が問いかけているこの大きな豆。一体、何だか分かりますか?。正解は、鉈豆(なたまめ)です。 実はこの豆、農学部分館長松澤先生の家庭菜園で採れたものです。さやの形が鉈や刀に似ていることから名前がつけられたそうですが、とても硬く大きさも約40センチにもなります。 ところで、このさや、誰もが一度は口にしています。カレーライスに付いてくる福神漬けの中に、こっそりスライスされて入っているんです。 今度カレーライスを食べる時は、ちょっと注意してみてください。

わらづと君と鉈豆

思ひで写真館 その7[2009年9月17日]

昭和24年8月に就任した初代図書館長の小川泰教授は、東京の諸大学をつぶさに視察して、新しい図書館構想をまとめました。茨城大学の事務当局や教官も積極的に協力したそうです。 その結果約1年、総工費1,910万円をかけて昭和26年8月に竣工したのが初代図書館(1枚目の写真)です。学内の建物としては本部庁舎に続いて開学以降2番目に建てられました。 特に、最新の設備を整えた「視聴覚室」や大学のシンボルであった「時計台」のことは今でもOBの間で語り継がれています。 2枚目は宮澤治正(教育学部名誉教授)作の油絵「旧附属図書館本館」です。

思い出写真1 思い出写真2

職場研修[2009年9月16日]

図書館では、最近採用された職員のかたを対象に研修を行いました。図書館サービスの質と効率を向上させるために、図書館業務の実情と課題を理解するとともに、本館と分館のコミュニケーションをはかるのが目的です。 今回は本館から1名、工学部分館から2名のかたが1日間の日程で受けました。

研修の様子

このエプロンが目印です[2009年9月15日]

図書館のことでわからないこと、困ったことがありましたら、私たちにいつでもどこでも声をかけてください。 このユニフォーム…もちろん茨城大学では初ですが、全国の大学図書館でも使っている所はほとんどありません。 でも、学生のみなさんからは、「図書館の職員とすぐわかる」、「気軽に聞きやすい」と好評です。「資料が見つからない、冷房の効きが悪い」…なんでも結構です。遠慮なくこのエプロンを頼ってください。

エプロン

工学部分館は大掃除[2009年9月15日]

工学部分館では開館直前に職員が館内の清掃を行っておりますが、それだけでは行き届かないため年に数回大掃除を行っております。9月11日(金)にも職員総出で閲覧室と書庫に掃除機をかけました。開館しながら行ったため利用者の皆様にはご迷惑をおかけいたしましたが、すっかりきれいになりました。ご協力を感謝いたします。

工学部分館掃除

インターンシップ最終日[2009年9月14日]

最終日は午前中に意見交換を行い、午後に貴重資料の説明を受けたり、カウンター業務のおさらいをしました。あっという間の一週間でしたが、熱心に取り組んでいただけたと思います。図書館も、学生の貴重な意見を聞くことができて大変参考になりました。お疲れ様でした。

意見交換会

図書館の森[2009年9月11日]

図書館本館の敷地内には様々な種類の木が植えられています。苔むした地面には「トチの実(栗に似た種が入っている)」がたくさん落ちていました。

森のなかの主な木…トチノキ、スダジイ、ドウダンツツジ、マツ、ケヤキ、ビワ、モチノキ、ヒイラギ、ウメ、カナメモチ、イロハモミジ、サルスベリ。

図書館の森 図書館の森

インターンシップ4日目は[2009年9月11日]

もう終盤に入ってきました。昨日の午後から今日の午前にかけて図書情報係の仕事を教えてもらいました。「書誌情報ってずいぶん複雑なんですね。」と画面を見て感心していました。午後は古文書の整理作業です。人文学部のかたにご指導いただいて、江戸時代の資料に触れることができました。

実習の様子 実習の様子

グループ学習希望者は[2009年9月10日]

工学部分館には共同学習室がありません。グループ学習を希望される方は「多賀工業会館」をご利用ください。図書館の静かな環境を守るためにもご協力をお願いいたします。

ポスター

インターンシップ3日目[2009年9月10日]

今日の午前中は貸出カウンターや本の配架などの作業が中心です。情報サービス係の職員から説明を受けましたが、公共図書館と共通する仕事が多いのでアルバイト経験が活かせそうです。

インターン インターン

「静かさ」は「金」なり[2009年9月10日]

学内に勉強するスペースはいくつかあるけれど、「静かな環境でじっくり勉強したい」…そんなあなたにぴったりな場所、それが本館3階の「サイレントフロア」です。 窓側に一人用の机が並び、また、電動で天板の高さが変えられる車椅子専用の机もあります。

サイレントフロア サイレントフロア

インターンシップ2日目[2009年9月9日]

昨日の午前は総論と見学、午後は学術情報係から説明を受けました。今日の午前は電子情報係の話です。公共図書館では聞かなかった大学図書館特有の略語にはなかなか慣れないようです。(無理もありません。)午後からは雑誌情報係で新着雑誌の受付作業などを行いました。

実習の様子 実習の様子

夏休みも図書館は開館中[2009年9月9日]

夏季休業も残り半分ほどとなりました。学生の皆さんは充実した日々をお過ごしのことと思います。 図書館(本館、工学部分館、農学部分館)は夏季休業中も平日は17時まで開館しています(土曜日は工学部分館のみ13時20分から16時50分まで開館。詳しくは、夏季休業期間中の図書館利用についてをご確認下さい)。 課題やレポートの調べ物に、毎日の勉学に、待ち合わせに、読書の楽しみを探しに、ご利用下さい。お待ちしています。

本館正面 工学部分館閲覧室 農学部分館閲覧室
本館正面 工学部分館閲覧室 農学部分館閲覧室

たまげたゾ~[2009年9月9日]

「絵本筑波山」…えほんつくばやま、と読みます。上方の浮世絵師・西川祐信(1671-1750)画の3冊本で享保15(1730)年の刊。最初に見開きで描かれているのが、はじめて象を見る人々の様子です。 これは享保14年の「象の道中」でしょうか。人々は(役所から通達があったのか)行儀良く家の中で座って見物していますが、相当興奮しているようで、左側の棒を持っているガード役の男が注意しているように見えます。(菅文庫室 911.1:637:1~3)

絵本表紙 象と群衆

秋空と図書館[2009年9月8日]

図書館本館の全景をご紹介します。大学の正門を入って真正面にありますので迷うことはありません。写真では緑が邪魔をしていますが、 「茨城大学図書館」と大きく書いた横断幕が目に入るはずです。身障者用エレベータもございますし、一般のかたも本を借りることができますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

図書館全景

インターンシップ始まる[2009年9月8日]

茨城大学のインターンシップ制度を利用して、学生1名が1週間の予定で図書館の実務研修を行っています。 初日からスタッフ用のエプロンを身につけて、仕事の説明を聞いていますが、専門用語で苦労しているようです。でも、公共図書館でのアルバイト経験もあるので、理解は早いでしょう。がんばってください!

インターンシップの様子

本でシューカツ[2009年9月7日]

学生のみなさん、就活のサポートは学生就職支援センターだけではありません。図書館もちょっぴりお手伝いします。コーナーの名称は異なりますが、工学部分館も含めて各館に公務員試験問題集などを集めたコーナーを設けていますのでご利用ください。もちろん、学外のかたも利用できます。

就職活動向け図書

雑誌でシューカツ[2009年9月7日]

図書館本館の学生用雑誌が大幅に増えました。昨年度の40%(43タイトル)増です。「COURRiE Japon(クーリエ・ジャポン)」や「non-no」など、学生のみなさんから希望のあった雑誌も入っています。 この秋、新着雑誌で収活(情報収集活動)してみてはいかがですか。 (なお、購入予定の「就職ジャーナル」が休刊になったため、現時点では42タイトル増です。)

新規購入雑誌

トキが捕まる?[2009年9月4日]

その人の名は、黒沢登幾(くろさわ・とき)、茨城県出身、幕末から明治にかけて活躍した女性です。 文化人でありとても意志の強いかたで、お殿様の無実を訴えて京都まで行き、幕府の役人に捕まってしまいました。しかし、厳しい尋問を受けたあとに釈放されて故郷にもどり、日本初の小学校教員になりました。 当館の貴重資料として、登幾が使った筆や自筆の歌集などが保管されています。
ちなみに、日本初の保母さんは豊田扶雄(とよだ・ふゆ)という人で、このかたも茨城の女性です。水戸二高前に銅像があります。 (「水戸の城下町マップ」より)


泉町に泉はなかった?[2009年9月3日]

火事とケンカは水戸の花…? 江戸時代の水戸も火事に難儀したようですね。そこで、防火の願いをこめて町名を変えてしまいました。それまで「本新町」といっていたのを「泉町」に…。 同じく、本木町や新木町の「木」の文字をやめて、それぞれ上金町、下金町に。(「水戸の城下町マップ」より)


大学院授業の反省会[2009年9月2日]

大学院共通科目「学術情報リテラシー」(8月10日、11日実施)の反省会を行いました。この授業は図書館の職員が主体となって実施したものです。授業を受けた院生の60.9%から「良かった」と評価をいただきましたが、反省会では授業担当の小野寺淳教授から細かく問題点を指摘していただきました。次回はさらに高い評価をいただけるよう工夫と努力を重ねていきたいと思います。

反省会の様子
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