茨城大学図書館ブログ「きざし」(2011年12月)


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史料レスキューの展示(本館)[12月28日]

12月14日~19日、茨城史料ネットのレスキュー活動の写真展と特別展示を開催しました。会場には講演会で紹介された北茨城、大洗など県内各地のレスキュー活動の写真パネルや救済した史料を展示しました。  古文書が襖の下地として、什器や民具の包み紙として、木箱の表面などの補修として使用されていた様子を展示品を通して見ることができます。また、救済した史料の中には、「赤浜村小検見引方帳(あかはまむらこけみひきかたちょう)」など、天保の飢饉における年貢の減免高がわかる貴重な歴史資料の発見もありました。  来館者は660人にのぼり、アンケートで「身近に歴史資料が隠れていることやそれをレスキューする活動が知れてよかった」(学生)など感想をいただきました。

展示の様子 展示の様子 展示の様子 展示の様子

左から、展示会場の様子、襖の下地(当時のチラシ)、木箱の補修とひな人形の包み紙、「赤浜村小検見引方帳」


講演会を開催しました(本館)[12月20日]

12月14日(水)茨城大学講堂にて講演会「東日本大震災で被災した茨城の文化財・歴史資料のレスキュー活動」を開催した。本学学生を中心に100名あまりが参加した。 茨城県図書館協会大学図書館部会長ならびに茨城大学図書館長である小野寺館長の開会のあいさつ、講師紹介に続いて、講演会が始まった。 講師の高橋先生から「震災後、茨城大学中世史研究会の活動だけでは不十分であった。茨城県全域の情報収集が必要になり、「茨城文化財・歴史資料救済・保全ネットワーク準備会(通称:茨城史料ネット)」が設立された。震災による被災資料の救済が終わっても、日常的に文化財や歴史資料を救出・保全し、後世に伝える組織として発展させたい。」「文化財などに指定されていない史料を救済することで、新たな地域の歴史や文化、社会状況、家族の歴史を発見することができる。」など、茨城県内各地の救済された史料を紹介しながらご講演いただいた。 なお、レスキュー活動の事例として、北茨城市平潟における活動について、大学院生の山川さんから報告があった。 講演会後の質疑応答では、「行政サイドからどのような協力ができるか」との問いに「研究者と行政の方が集う場所がほしい」、さらに高橋先生から「救済した史料の一時保管場所の確保や今後につながる活動と組織づくりが課題である」と協力要請があった。

アンケートでは以下のとおり好評をいただいた。

講演会の様子 講演会の様子 講演会の様子

左から、講演中の高橋先生、山川さんの活動報告、講演会後、取材を受ける高橋先生


展示初日のお客様

12月14日(水)写真展および特別展示の初日に、本学の池田学長ならびに影山理事にご来場いただきました。 人文学部高橋教授(茨城史料ネット事務局)の案内で、救済活動の写真や救済した展示史料をご覧いただきました。

展示会場の様子 展示会場の様子

1枚目:左から小野寺図書館長、池田学長、高橋先生 2枚目:影山理事(中央)


大学院生が展示の準備

大学院生が中心になって、写真展および特別展示の準備をしています。 会場のレイアウト、展示物やパネルの位置、キャプション作りなど夕方遅くまで作業が続きました。

展示の準備 展示の準備 展示の準備

セミナールームで授業[12月9日]

平成23年5月に新設したセミナールームは、 図書館内にある「授業ができる教室」として利用されています。 毎週火曜日、人文学部の小阪先生の授業「専門演習」では、 パソコンやプロジェクターを利用して、学生さんの活発な意見交換が行われています。

セミナー室での講義

講演会の看板を設置しました(本館)[12月9日]

講演会の案内看板を正門や図書館前に設置しました。さっそく、学生が看板前に立ち止まって、開催日を確認していました。 講演会、関連展示に多くの方のご参加、ご来場をお待ちしております。

ポスター

  

正門前、図書館前、ズーム


講演会の取材を受けました[12月9日]

12月14日の講演会について、講師の高橋修先生と大学院生の山川千博さんが新聞社の取材を受けました。 高橋先生は「茨城史料ネットの活動は、崩れかけた土蔵から歴史資料や文化財を救出する地味な活動であるが、活動の経過報告をすることで、多くの方に関心を もってほしい」と、講演会ならびに同時開催する写真展、特別展示について意気込みを語りました。 また、活動に参加している山川さんは「熱意をもって継続して活動したい」と今後の抱負を語りました。

講演会
日時:12月14日(水)14:00~16:00
会場:茨城大学講堂
事前申込不要。どなたでもご参加いただけます。
写真展、特別展示
12月14日(水)~19日(月)11:00~17:00
会場:茨城大学図書館
どなたでもご来場いただけます。
インタビューを受ける高橋先生と山川さん

取材を受ける高橋先生(右)、山川さん(中央)


工学部分館で「卒論・レポートのための資料の探し方講習会」が始まりました(工学部分館)[12月8日]

12月7日より、工学部分館で「卒論・レポートのための資料の探し方講習会」が始まりました。 初日は入門編で、図書や雑誌の探し方の基本、文献の入手方法などの文献検索の基礎について説明しました。 入門編には学部の3、4年生9名にご参加いただきました。講習会のために用意したノートパソコンで実際に検索演習をすることができたので、「講習会の内容がよくわかった」と好評でした。 また「理科年表が学内のパソコンで使えることを初めて知った」など、これまで使っていなかった便利なツールを知るきっかけにもなったようです。 工学部では12月中にあと4回開催いたします。ぜひご参加ください。

工学部分館講習会の様子

「卒論・レポートのための資料の探し方講習会」を開催しました(本館)[12月5日]

本館では10月から11月に20回にわたり「卒論・レポートのための資料の探し方講習会」を開催し、延べ65名の方にご参加いただきました。 今季の講習会では図書館2階セミナールームでLAN対応ノートパソコンを使った検索演習も実施し、「講義だけでなく演習も交えた講習だったので良かったです」、「大学内で様々な電子ジャーナルが読めることを初めて知った」、「このような時期に文献検索の講座が開かれ、とても助かります。普段使っていないツールに出会えてよかったです。これからもこのような機会を設けていって下さい」などの感想をいただきました。

なお、12月には工学部分館で卒論・レポートのための資料の探し方講習会」が開催されます。 1月には農学部分館でも開催予定です。 各キャンパスでのたくさんの参加をお待ちしております。

本館講習会の様子

本館講習会の様子。


Web of Science講習会を開催しました(本館、工学部分館、農学部分館)

10月、11月に各キャンパスで2回ずつ、トムソン・ロイター社の文献情報データベースWeb of Science講習会を開催し、3キャンパス合せて教職員、学生80名が参加しました。専任講師の説明、検索実演によりWeb of Scienceの内容、検索方法の他にインパクトファクターの調べ方についても理解を深めました。 Web of Scienceは2012年3月末まで利用可能です。

本館 工 農

左からそれぞれ、本館、工学部分館、農学部分館の講習会の様子。


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