図書館ブログきざし

2015年

ラーニング・コモンズの整備 その3(工学部分館)

図書館の快適性を高めるための改修や工事もほぼ終わろうとしています。

  • 従来の自由閲覧室の蛍光灯(64本)はすべてLED(32本)に交換しました
  • 開架閲覧室入口のドアはタッチセンサー式の自動ドアに改修しました
  • スーパーサイレントルーム2に加えて、雑誌室と1階グループ学習室にも個別の空調機を取り付けました
  • 玄関ホールに遮音などを目的とした間仕切りを設置しました

ラーニング・コモンズの整備 その2(工学部分館)

ラーニング・コモンズのスタートに向けて工事が進んでいます。従来の自由閲覧室はカーペットの貼り換えを終えて、新しい什器が入るのを待っています。照明もすべてLEDに換える予定です。この部屋は、IT基盤センターのパソコン室と隣接しており、図書館の閉館時刻まで自由に行き来ができます。

一方、従来のブラウジング・コーナーでは、現在カーペットの貼り換え作業中。こちらもラーニング・コモンズとして生まれ変わります。

謎の少年像(工学部分館)

工学部分館の書庫に、高さが140cmほどの石膏像が置かれています。下駄ばきの少年が畑の収穫物を抱えて微笑んでいる像です。台座に「17年ひさし作」と彫られている以外、来歴や正確な作者名は不明です。大学の資産台帳などにも記録はありません。今の図書館が建てられる1981年以前、旧図書館(現在の小平記念ホール)にすでに置かれていた・・・という証言もあります。

昭和17(1942)年といえば、工学部の前身「多賀高等工業学校」の時代であり、太平洋戦争開戦直後です。図書室の蔵書数もわずか5,923冊(昭和16年12月現在)。さきの大震災にも耐えて70年余立ち続け、工学部分館の歴史を見続けている謎の少年像・・・・・の存在を忘れないでください。

ラーニング・コモンズの整備(工学部分館)

ラーニング・コモンズは、仲間と自由に意見を交わし、新たな発想や成果を生みだすための空間です。この夏、工学部分館では従来型のスペースを見直して、ラーニング・コモンズの整備を進めています。一方において、ひとりで静かに自習をしたい学生も少なくないことから、個人席の充実にも配慮しています。

写真は、従来の「複写室」を改修した「スーパー・サイレント・ルーム」です。ワークスタディの学生から「きれいでリッチな雰囲気の机に、新学期の利用者は驚くでしょうね。」との声が。

図書館で働く学生たち その3(工学部分館)

図書館の仕事には軽労働もあります。特に工学部分館は、およそ2,200㎡の建物を4人の 職員でメンテナンスしなければなりません。そこで、二人の学生にも清掃や蛍光管の交換などを 体験してもらいました。

また、工学部分館の現状を詳しく説明することにより、仕事の意義を理解してもらい、これからのワークスタディをより価値のあるものにしていただけたらと思います。

A君「図書館は改善のためにこんなに努力しているのですね。新学期のみんなの反応が楽しみです。」

B君「図書館の現状と今後の話を聞いて、自分なりに図書館活用のアイデアを出せたらと思いました。」

インターンシップが終了しました(本館)

8月24日(月)から9月4日(金)まで、筑波大学からインターンシップの学生(鈴木さん)の受け入れをおこないました。鈴木さんには、本館(資料契約係、利用支援係、情報支援係)の業務を体験してもらったり、工学部分館や農学部分館を見学してもらったりしました。この2週間でどんなことを感じたのか、早速、鈴木さんにインタビューしてみましょう。

Q1. 今回のインターンシップで学んだことは何ですか?
ILLを含むレファレンスサービス、図書や雑誌の契約など、図書館の様々な業務に関して各担当の方に教えていただきました。また、日立の工学部分館や阿見の農学部分館にも訪問し、本館との連携や各図書館の現状について触れることができました。
Q2. インターンシップを経験して、驚いたことや想像と違っていたことはありますか?
初日に本館を見学した際に書庫の構造が複雑で驚きました。覚えるのにも時間がかかりま したね。また、貴重資料室を拝見したのですが、地域資料の豊富さと資産である資料を地域に積極的に提示していこうとする姿勢が印象的でした。
Q3. 「面白い!」と興味を持ってくださった業務はありますか?
学生の学習支援として図書館が講習会や大学院授業を開講する取り組みに興味を持ちました。情報が簡単に手に入る現代では、手に入れた情報を精査し、正しく使いこなす必要があります。私自身も情報に対する姿勢を見直す機会になりました。
Q4. 逆に「難しそうだな」と思った業務はありますか?
難しそうだなと感じたのはILLの業務ですね。申し込まれた依頼はすべて他大学や他機関に投げかけるわけではなく、自館で入手できる資料やオープンアクセスで参照できる資料もあるので、そうした依頼内容の見極めに司書の専門性が問われるのかなと思いました。
Q5. 最後に一言お願いいたします。
図書館に関する様々なことを学ばせていただきました。実際に自分の目で確かめなければ分からないことを体験できたのは自分の将来においても貴重な財産になると思います。2週間という短い期間でしたが、貴重な時間を割いていただき、お世話になりました職員の方々へ、本当にありがとうございました。

鈴木さん、どうもありがとうございました。短い間でしたが、私たちも一緒に働くことができて楽しかったです。また、どうぞ茨城大学図書館にお越しください。

インターンシップの学生(工学部分館)

 9月2日、筑波大学からインターンシップの学生(鈴木さん)が
来館しました。
 職員から説明を受けたあとに館内を見学。
 短い時間ではありましたが、工学部分館の現状やラーニング
コモンズの整備に向けた動きなどについて、理解していただい
たようです。