図書館ブログきざし

2022年

土曜アカデミー「小惑星リュウグウが教えてくれること」を開催しました

12月17日(土)、土曜アカデミー「小惑星リュウグウが教えてくれること」がオンラインで開催されました。理学部の橋爪光先生、藤谷渉先生を講師に、小惑星リュウグウから回収された試料の分析により分かってきたことについてご講演いただきました。

小惑星を構成する物質には太陽系が誕生したころの成分が含まれており、それを調べることで地球など太陽系の惑星の成り立ちを解明することに繋がります。

今回の土曜アカデミーでは、リュウグウという小惑星から採取された試料を分析することで判明してきた色々な事実について、試料分析の研究者チームに名を連ねる茨城大学理学部の橋爪先生と藤谷先生が、専門的な内容を分かりやすく解説してくれました。

またその内容も、小惑星から試料を採取する意義、岩石の粒子だけでなく揮発性ガスも採取したこと、採取された物質の成分と地球のそれの類似性など多岐にわたり、沢山の情報が詰まった密度の濃い時間になりました。

この充実した解説を受け、視聴者からは

・画面の資料の提示時間が比較的長いのでメモを取ることもできました。現在高校の非常勤講師をしているので、授業に活かすことができます。リュウグウの物質の分析研究の続編よろしくお願いします。

・6歳の息子が参加させて頂きました。興味のある分野とは言え、1時間半集中するか心配でしたが目もそらすことなく聞き入っており、魅力ある講座をありがとうございました。本人はタッチダウンが勉強になったと申しております。

・とても面白い講演でした。リュウグウの生まれた場所が太陽系外縁であると推測されるというのは、太陽系の歴史を紐解く上で非常に大切な要素であるように感じました。さらに解析が進んだら、ぜひまた講演をして頂きたいです。

などと、高い関心を寄せるとともに続編を希望する声が届きました。

次回は、2023年2月4日(土)にオンラインで「江戸時代の古文書を読もう!~茨城大学図書館所蔵文書をテキストに~」が開催されます。茨城大学図書館で所蔵する古文書の中から代表的な史料を取り上げ、くずし字を読む講座です。人々の記録した文字を解読しながら、一緒に江戸時代を体感してみましょう!