自分が生きている社会を、どのようにとらえるかは、人によって様々である。 が、それは、人生に対する各自の態度にも大きく影響してくる。 この本は、現代社会のとらえ方にかんする、これまでの思想を、簡潔にまとめ たものである。帝国主義論・大衆社会論・産業社会論・管理社会論・消費社会論 の 5軸に分類された60冊の書物をもとに、様々な社会の見方が紹介されている。 本書を読めば、大学の授業はもちろん、今後、たびたび耳にするであろうキ−ワ −ドについての知識を得ることができる。若い読者にとっては、現代思想入門と ブックガイドとして役立つ、と宣伝文にある通りである。 本書は新書であり、分量・価格ともに手ごろである。かばんに入れておけば、 好きなときに読める。興味のある部分を拾い読みするだけでもよい。現代社会に 関心があるなら、ぜひ手にしてほしい。