「身のまわりにある物質を分けていくとその物質の性質を示す最小の単位があ り、それを分子という。」と、ものの本に書いてあります。 『分子の世界は』は、そんな、物質のもととなる「分子」の教科書には書いて いない話を、光、化学反応、物質の機能、新物質開発、太陽エネルギ−などとと もに展開し、身のまわりの物質や宇宙物質から新材料の分子設計まで、「分子」 のいろいろな側面をわかりやすく紹介しています。また、この本は、「分子科学 とは何か」について気楽に理解し読める本を目指して、日本の「分子」に関する 最先端研究施設である分子科学研究所によって執筆・編集され、比較的容易に最 先端の分子科学にまでふれられるよう工夫されています。 わかりにくいところは、「ふ−ん、そうなのか」という程度に考えて、とにか く小さな、しかし同時にこの世界を構成している『分子の世界』を散歩してみて ください。