本書は、18世紀末から19世紀にかけてのドイツの詩人の中から著者が比較的よ く親しんできたゲ−テ、ヘルダ−リ−ン、アイヒェンドルフ、メ−リケ、ドロス テ・ヒルスホフ、ハイネ、シュトルム、マイヤ−の 8人の詩人の代表的な詩の中 から 7編から15編を取り上げ、それぞれの詩に解説を付したものである。また、 巻末にはこれら詩人たちを知る手掛かりとして簡単な年譜も付されている。 詩の翻訳は困難な作業であるが、本書では「無用な原語離れを避けながら、な るべく日本語の詩として鑑賞に堪える訳」が目指されていて、その目的は十分達 成されており、ドイツの詩あるいはドイツ文学のいとぐちを与えてくれる好著と して推薦したい。212 ペ−ジ。